村山医療センター

ここでは腰部脊柱管狭窄症の治療を行う村山医療センターの口コミ・評判や特長、治療方針などについて紹介しています。

国立病院機構 村山医療センターの口コミ・評判

  • 首都圏はもちろん、日本全国から整形外科(脊椎外科)の重症患者さんが転院してくる有名な病院のようです。歴史のある病院なので難しいケースでも実績があり、リハビリテーションの点でトップレベルと聞きました。
  • 建物は古いですがリハビリに特化した病院で、スタッフも優しくほんわかした雰囲気があり、先生もゆっくりと話を聞いてくださいます。業務に無駄がなく、ケアもしっかり行なってくれるのでリハビリにはとても良い病院だと思います。
  • リハビリの技術が高く、障碍者スポーツで活躍するアスリートも出しているようです。馬尾腫瘍(粘液乳頭状上衣腫)の診断で他の病院で手術をして、この病院に転院しリハビリを始めました。とても情熱的な先生が多くて安心できます。

整形外科で脊椎・脊髄の専門医療を行いリハビリも充実

村山医療センターは1941年陸軍病院として創設されましたが、その後国立病院となり2004年には国立病院機構の1つとして新たにスタート。

骨・運動器疾患グループのリーダーとして位置づけられています。

診療科には内科や外科もありますが、常勤医師数は整形外科が最も多く、全脊椎・脊髄の疾患、外傷を診療の対象として脊椎・脊髄を専門としている医師が12名います。

頚椎から仙椎まで年間約550件の手術を行なっており、特に脊柱側弯症、結核性脊椎炎、脊髄損傷の治療においては全国でも指導的役割を担っています。

平成22年の手術件数は462件でしたが、そのうち腰部脊柱管狭窄症(分離、すべり症を含む)の手術件数は206件と半数近くを占めています。

腰部脊柱管狭窄症の治療方針は狭窄の程度や場所などにもよりますが、まずは手術以外の治療を試みそれでも改善が乏しい場合には手術を行うという順番になっています。

手術以外の治療としては消炎鎮痛剤の経口、ブロック注射、血流改善薬の経口または点滴投与が行われます。これらの治療で改善がみられず、患者の希望や下肢の運動麻痺や排尿障害などが認められる際に手術が行われます。

専門性の高いチーム医療により積極的に手術を行っていますが、保存的治療をないがしろにせず、保存的治療が無効な例にのみ手術を行うという考えが原則です。

また、リハビリテーション施設が充実しているのも村山医療センターの特長の一つで、リハビリテーション科を設置。回復期リハビリ病棟、脊髄損傷専門病棟、整形外科病棟があり、それぞれ患者に合わせた「オーダーメイド」のリハビリテーションが可能となっています。

基本情報

◆病院名:国立病院機構 村山医療センター
◆所在地:東京都武蔵村山市学園2-37-1
◆診療時間:8:30~11:00
◆休診日:土、日、祝
◆アクセス:西武拝島線、多摩都市モノレール「玉川上水駅」からシャトルバス「村山医療センター」下車

村山医療センター医師担当紹介

院長・副院長ともに高い技術力を持った脊椎外科医

村山医療センターでは、院長、副院長ともに脊椎・脊髄外科を専門としています。

院長であるの朝妻医師は、「日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医」「日本脊椎脊髄病学会指導医」の肩書を持ち、上位頸椎から仙骨、椎間板ヘルニアはもちろんのこと、脊柱管狭窄症、脊柱変形などの疾患を中心に治療を担当しています。

また、副院長である谷戸医師も、「日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医」の資格を持っており、防衛医科大学校整形外科の非常勤講師、慶應義塾大学医学部の客員講師を勤められているほど、豊富な知識と経験を持っている方です。

特に、2013年の谷戸医師の副院長への就任は、村山医療センターでは大きな分岐点となりました。

谷戸副院長は、元東京歯科大学市川総合病院教授である白石医師から学んだ「低侵襲頸椎除圧術」を得意とし、この優れた術式を取り扱えるようになったため、村山医療センターでの頸椎手術件数は2012年度の4倍にも伸びたと言われるためです。

谷戸副院長の優れた実績

谷戸副院長はこれまでに、国立村山病院、慶應義塾大学病院、藤田保健衛生大学病院、防衛医科大学校で脊椎外科医として経験を積まれてきましたが、実績はそれだけではありません。

これまでに、「新しい腰椎椎弓根スクリューの刺入法(Cortical bone trajectory)-CTを用いた100例の形態学的検討」「Cortical bone trajectoryによる腰椎椎弓根スクリューの固定性の検討―スクリューの挿入トルクの計測.」など数々の論文を発表し、脊椎・脊髄分野を先導してきたという歴史があります。

さらに、村山医療センターでも大変な人気を誇っている「低侵襲除圧術」は、腰部脊柱管狭窄症の手術にも適用されており、従来の手術とは違い、全く筋肉や関節を傷つけずに手術をすることが可能です。

そのため、谷戸副院長の術式は頸椎だけではなく、腰部脊柱管狭窄症の手術でも非常に有効であり、この術式のおかげで術後の傷の痛みが軽減され、合併症が予防できるほか、患者の体への負担も軽くなりました。

村山医療センター医師の高いプロ意識

脊椎外科の専門医として高品質な医療を提供

村山医療センターの医師たちは、以前の院長である大谷医師の考えを受け継ぎ、「高いプロ意識」を持っています。

その意識の高さは村山医療センター内での治療だけに留まらず、研究や学会発表、論文の執筆などでも見ることができます。

医師たちがこれらの研究を行うことは、「村山医療センターに来院できない患者のためにもなる」という考えからであり、脊椎・脊髄分野の医療の発展に寄与したいという考えを非常に強く持っていることが伺えます。

村山医療センターは、脊椎・脊髄系の疾患を持っている患者にとっては、最後の希望となる存在です。

医師たちもそのことをよくわかっているため、脊椎外科のプロとして、それらの患者の期待に応えたいと考えているため、高いクオリティを維持した手術や治療を行うことを基本としているようです。

患者に最善の治療を提供することを第一とする

村山医療センターの脊椎専門医師は、現時点で12人存在しています。

他院と比較してもかなりの数に上りますが、これらの医師が全員、「患者にとって最良の治療を提供する」ということを大切にしている点も、村山医療センターの特徴の一つでしょう。

医院で行われる治療は医師に決定権があるため、病院にとって利益をもたらす治療を選択するのも、患者にとって最善の治療を選択するのも所属している医師です。

そのような状況下で、村山医療センターの医師たちは、必ず患者の信頼や期待を裏切らない選択をしたいと考えているようです。

このような基本姿勢を持っているからこそ、村山医療センターは全国でも評判が高く、遠方から来院する患者が途絶えない確固たる地位を築き上げてきたのでしょう。

腰部脊柱管狭窄症の手術件数は全国3位、東京都2位

2017年6月4日の読売新聞に掲載された腰部脊柱管狭窄症の全国の手術件数において、村山医療センターは全国で3位、東京都で2位[1]でした。

2016年に行った腰部脊柱管狭窄症の手術は603件[1]と、全国トップクラスの手術件数の実績を誇っています。

また内視鏡や顕微鏡を使い、傷口が小さい「低侵襲手術」の実績も185件で、体への負担の少ない手術にも力を注いでいます。

[1]村山医療センター:腰部脊柱管狭窄症の手術件数全国統計(読売新聞)