原因から治療まで!腰部脊柱管狭窄症のパーフェクトナビ
ここでは、腰部脊柱管狭窄症のリハビリにおいて、必要な筋トレとはどのようなものなのか解説します。
腰痛改善のために鍛えるべきは、体の表面の筋肉ではありません。その奥の筋肉、いわゆるインナーマッスルを強化するための筋力トレーニングを行う必要があります。
しかし、腰痛のリハビリで筋トレをしたら、かえって症状が悪化してしまった、というケースは少なくありません。その多くは、鍛えるべき筋肉を間違い、誤った筋トレを続けてしまった結果だと、容易に推測ができます。
腰部脊柱管狭窄症の予後を良好にするためには、正しい筋トレ方法を把握し、脊柱に負担をかけないインナーマッスルの鍛え方を知っておかなければなりません。
お腹のインナーマッスルを鍛える3つの方法を紹介します。
椅子に座った状態で、頭の上で両手を合わせます。そのまま、ゆっくりと、お腹をへこませながら息を吐き出します。お腹の前面だけでなく、側面も含めて全てをへこませるイメージで。
この状態で20秒維持。息が少し苦しくなりますが、頑張りましょう。
筋力に自信のない人は、1日1セットだけでもOK。可能な人は3セット行ってください。
仰向けになります。両手をお腹の上に乗せ、ゆっくりとお腹全体をへこませます。腰を床に押し付けるようなイメージです。
その状態で20秒維持。
筋力のない人は1セット、可能であれば3セット行いましょう。
四つん這いになります。そのまま、右腕をまっすぐ前方へ伸ばします。同時に、左足をまっすぐ後ろに伸ばします。寝起きの猫がよく見せる体勢です。
この体勢を20秒キープ。
終わったら今度は逆の手足も20秒維持。これを可能であれば、3セット行います。
難し人は、まず腕だけでもやってみましょう。慣れてきたら足も同時に伸ばしてみましょう。
椎間板ヘルニアのリハビリとは異なり、腰部脊柱管狭窄症の筋トレ効果については賛否両論があります。
ケガの一種であるヘルニアにおいては、負傷した部位を支えるために周囲の筋肉を鍛えるというリハビリが、理に適っています。しかし一方で、脊柱管が狭くなるという病気である腰部脊柱管狭窄症に関しては、周辺の筋肉を鍛えても意味があるのか、という議論がなされているのです。
それでも、腰部脊柱管狭窄症における、筋力トレーニングの効果はとても大きいといえます。実際に多くの患者が、脊柱を支える筋力を強化させることで、痛みを軽減させています。
また、実際に多くの医院のリハビリメニューには筋力トレーニングを目的としたプログラムが組まれています。正しい方法でインナーマッスルを鍛えれば、決して無駄ではないといえるでしょう。