腰部脊柱管狭窄症ガイド HOME » 腰部脊柱管狭窄症のきほん知識 » 腰部脊柱管狭窄症を早期発見するためには?

腰部脊柱管狭窄症を早期発見するためには?

腰部脊柱管狭窄症は、症状を放置すると腰痛や痺れが強くなり、排尿障害を生じる可能性がある病気です。少しでも気になる症状がある場合は、早期発見のために病院に受診しましょう。ここでは、知っておきたい症状についてを解説します。

早期発見のために知りたい腰部脊柱管狭窄症の症状

腰部脊柱管狭窄症は、腰痛や足の痺れを症状とする病気です。日常生活において、以下の症状が当てはまる場合は腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。

  • 長時間歩くと痛みで歩けなくなるが、少し休むと痛みがひいて歩けるようになる
  • お尻から足にかけて下肢に症状が出る
  • 立ちっぱなし、反り腰になると腰や足の痛みが強くなる
  • 前屈みになったり座ったりすると症状が楽になる
  • 症状が進行すると便秘や頻尿、尿漏れなどの排尿障害が生じる

このように、腰痛や痺れは歩行や動作によって症状が強まったり軽減されたりします。特に、歩行の症状には「(かんけつせいはこう)」があり、症状が進むにつれて歩行できる距離が短くなる傾向があります。

症状が進行すると、排尿障害や歩行障害を引き起こす可能性があり、人によっては日常生活に影響が出るでしょう。当てはまる症状がある場合は、まずは自己判断をしないことが大切です。病院で必要な検査を受けて、医師からの判断を仰ぎましょう。

腰部脊柱管狭窄症を早期発見の重要性

腰部脊柱管狭窄症は、腰痛や痺れをそのままにしているとほとんどの場合、悪化してしまうでしょう。悪化すると適切な治療を受け必要性がでてきます。重症化する前に、早期に医療機関を受診する重要性について解説します。

腰部脊柱管狭窄症は自然に治らない

腰部脊柱管狭窄症の症状が軽度の場合は、少しの休憩をとり、腰に負担がかかる姿勢や動作を避けることで、痛みや痺れを緩和できるケースもあります。

しかし、症状が重症化し排尿障害まで至っているケースでは、自然な痛みの緩和さえることは難しくなります。そこで、リハビリや保存療法だけで症状の改善が見込めない状態であれば、手術を検討する必要があるかもしれません。つまり、症状が進行する前に適切な対応を受けることが大切なのです。

早期発見により症状をコントロールできる可能性

腰部脊柱管狭窄症は早期に発見できて症状が軽度な場合は、消炎鎮痛剤などの薬物療法やリハビリ、コルセットの装着などの保存療法が主な治療になります。つまり、適切な対処方法で症状を上手にコントロールでき、日常生活に影響を抑えられる可能性が高くなります。

早期発見できれば、患者さんの症状に合わせてストレッチや筋力トレーニング、運動療法などを組み合わせた治療を実施。手術をしなくても症状の改善が期待できるでしょう。