原因から治療まで!腰部脊柱管狭窄症のパーフェクトナビ
腰部脊柱管狭窄症のリハビリの一環として、正しい「姿勢」について解説します。
保存的治療や手術により回復したとしても、再び腰に負担を与えるような姿勢をとってしまい、再発や症状が悪化してしまうケースは少なくありません。
リハビリテーションの一環として、さまざまなシチュエーションに応じた、腰部脊柱管狭窄症のための正しい姿勢を維持するように心がけましょう。
背もたれを十分に活用し、椅子に深く腰をかけ、しっかりと寄り掛かりましょう。ここで避けたいのは、長時間座り続けること。痛みが再発してしまう場合があります。
気をつけるべきポイントは、勢いよく立ち上がらないこと。急に力を入れることによって、腰痛や足痛を発症してしまうことがあります。何かを支えにしながら、ゆっくりと立ち上がるのが良いでしょう。杖などを使うのが理想的です。
上体を反らさないようにしましょう。上体を反らすことで、脊柱管を狭め、圧迫させてしまうため、痛みが再発する恐れがあります。長く立ち続けないことも大切です。長時間足腰へ負担をかけることにより、症状を悪化させる可能性があります。
少し前かがみになって歩きましょう。腰部脊柱管狭窄症は、体を反らせると症状が悪化するケースがあります。背中を丸めた状態だと、症状が落ち着くことが多いため、杖などがあればベスト。長時間歩くことも避けるべきです。
仰向けになり、膝を曲げて寝ます。膝の下に、丸めた毛布やバスタオルなどを置くと良いでしょう。膝を曲げずに仰向けになると、必然的に体が反ってしまいます。
一旦腰を下ろし、物を手に持ったら、なるべく足の筋肉の力だけで立ち上がるようにします。くれぐれも、腰に負担をかけるような持ち上げ方をしないようにしましょう。立ったまま、上半身だけを曲げて持ち上げるのは、絶対に禁物です。
手術をしても、そのうちの約10%は再発すると言われている、腰部脊柱管狭窄症。
順調に回復し、痛みから解放されたとしても、腰には常に爆弾を抱えているという意識を持っておくべきでしょう。
治すためのリハビリではなく「再発しない体づくり」のための正しい姿勢を、日々忘れないように過ごしてください。