原因から治療まで!腰部脊柱管狭窄症のパーフェクトナビ
ここでは、症状が似ている事から混同しがちな、腰部脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いを解説します。
激しい腰痛、足の痛みやしびれなどを伴います。患者の中には、痛みのため歩行困難になる人も。より症状が激しい場合、布団から出ることや、体を動かすことすら困難に。この状態になると、咳やくしゃみをするだけで激痛が走ると言われます。
腰椎(腰の骨)に付随している軟骨(椎間板)が、なんらかの原因で本来の位置からはみ出してしまうことで起こります。はみ出した椎間板が神経を圧迫することにより、激しい痛みをもたらします。急に重たいものを持ち上げたり、強いストレスを感じた日の翌朝など、突如として激しい腰痛に襲われ起き上がれない、といった形で始まります。
安静にしていれば1~2週間程度で症状は改善します。症状が重い場合には、はみ出た椎間板を切除する手術などが行われます。
腰に蓄積した負荷をきっかけに、椎間板という軟骨組織が外に飛び出してしまう腰椎椎間板ヘルニア。
それに対し、腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管と呼ばれる組織が狭くなり、中にある神経を圧迫することにより発症する病気。主に、加齢や先天異常が原因となります。
ともに腰痛や足の痛みなど、症状は類似しているのですが、原因はまったく異なる病気となっています。
以下の3点において症状が大きく異なりますので、両者を見分ける際の参考にしてください。
腰部脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢によるもの。そのため、高齢者に多く発症します。
一方で、腰椎椎間板ヘルニアの場合は、主に30代~40代の若い方に多いとされています。
腰部脊柱管狭窄症は、前かがみになることで痛みが和らぎます。一方で、腰椎椎間板ヘルニアの場合は前かがみになると痛みを増すケースが多く見られます。
腰部脊柱管狭窄症は、長時間歩行をすると足が痛んでくることがありますが、安静時には足の痛みはありません。一方で、腰椎椎間板ヘルニアは、安静時でも足の痛みやしびれを感じることがほとんどです。
以上が特徴的な症状の違いですが、自己判断はせずに、かならず医師に診断してもらうようにしましょう。