原因から治療まで!腰部脊柱管狭窄症のパーフェクトナビ
腰部脊柱管狭窄症になった場合に気を付けておかなければならない禁忌動作と呼ばれるものがあります。
日常生活の中で注意したいポイントについてご紹介しましょう。
腰部脊柱管狭窄症の禁忌動作とは、腰部脊柱管狭窄症になった場合にその行動を行うと激しい痛みにつながる恐れのある姿勢や動きのことをいいます。禁忌動作を避けておけば突然発生する痛みのリスクを避けることにもつながるので、どのような行動がNGなのか理解しておきましょう。
腰が反るような姿勢は絶対にやめておきましょう。腰部脊柱管狭窄症とは脊柱管と呼ばれる部分が狭くなっているために発生する症状のことです。腰を反らすような動きをすると更に脊柱管が狭い状態になり、一気に状態が悪化します。
日常生活の中では腰が反らないように注意できますが、気を付けなければならないのが寝ているときの姿勢です。寝ているときは知らず知らずのうちに姿勢が崩れやすいので注意しておきましょう。
膝の下に厚手のクッションなどを引いておくと無意識のうちに腰を反らしてしまうリスクが少なくなります。
また、下から物を持ち上げる際には必ずしゃがんで持ち上げるようにしましょう。というのも、立ったままの状態から持ち上げようとすると腰に必要以上に力がかかります。これは腰部脊柱管狭窄症にとって禁忌動作だといえるので、十分に注意しておいてくださいね。
反対に、高いところから物を取る際にも注意が必要です。この場合、できるだけ腰に不要な力が入らないように踏み台などを使用して高さをしっかり調整してから物を取りましょう。
禁忌動作として覚えておくとわかりやすいのが、腰を大きく動かしたり、ひねったりする動きはNGだということ。普段の生活の中で意外と腰をひねる動きはたくさんあります。
痛みが発生している間は多くの方が慎重に行動しますが、痛みがない時はうっかり忘れてしまうことも多く、そのタイミングで腰部脊柱管狭窄症の激痛に襲われてしまう方もいるようです。
禁忌動作を防ぐためには、普段から少し前のめりになるような姿勢を意識するのがポイントです。家の中で長時間立ったままで過ごすこともありますよね。例えば、夕食の準備をするために台所に長時間立つ方も多いでしょう。
この時、直立姿勢を意識しているつもりでも立っている時間が長いと腰への負担が大きくなり、禁忌動作につながります。
これを避けるためには足元に小さな踏み台を用意し、その踏み台に片足のみ足をかけるようにすると軽く前のめりの姿勢になるので試してみてくださいね。
座っているときは姿勢よく座るのが基本です。浅く腰かけると腰への負担が大きくなるので、しっかり深く座り、背もたれにもたれかかるのがポイントになります。椅子の種類によっては深く座ると疲れるものもありますが、そういったものは腰の辺りにクッションを置いて背もたれとの距離を調整してみてくださいね。
椅子に座っている時に気を付けなければならないのが、猫背の姿勢になること。あまりにも上半身の力を抜くと腰への負担が大きくなるので、正しい姿勢を心がけましょう。
脊柱管狭窄症の方が日常生活で禁忌動作を避けるために特に意識したいのが、歩行に関することです。人前を歩く場合、あまり背中を丸めてしまうと格好悪いと感じる方もいるでしょう。
しかし、脊柱管狭窄症において背中を反らすのは絶対的に禁忌動作なので、少し格好悪くても背中を軽く丸めて前かがみの状態で歩きましょう。
背中を丸めた姿勢は何となく身体に良くないような気がするかもしれません。脊柱管狭窄症の状態を早く改善させようと思って一生懸命背筋を伸ばそうとする方もいますが、これはかえって逆効果になるので注意が必要です。
日常生活で、脊髄官狭窄症の禁忌動作を避けるように注意していても、ついうっかり禁忌動作が出てしまうこともあるでしょう。また、睡眠中でも寝返りの際、無意識に腰が反るなどの体勢を取ってしまうこともあります。
保存療法中に禁忌動作を取ると激痛が走り、症状が悪化する可能性も否めません。場合によっては手術が必要となることもあります。更に、脊髄菅狭窄症は手術後のリハビリでも、禁忌動作が出ないように気を付けなければなりません。
そうなると手術の腕が良いだけでなく、リハビリを含む術後のアフターケアもきちんとやってもらえる病院が好ましいと言えます。では、実績があって技術力が高い名医が在籍し、万全のアフターケア体制が整った病院を紹介します。是非選ぶ際の参考にして下さい。